私たちの体の中では、常に代謝が行われていて、誰でも毎日老廃物が発生しています。
老廃物は体の中ではいらない、不要なゴミのようなものです。
冬の間はその老廃物が、どうしても体の中に溜まりがちです。
春はその溜まった老廃物をデトックスするのに、おすすめの季節だと言われているんですよ。
春がデトックスにぴったりな季節の理由と、そのデトックス方法についてお伝えします。
生きているだけで老廃物が生まれる
私たち人間は常に呼吸をして、毎日食べ物を食べて生きています。
呼吸をするだけで、体にとっては不要な二酸化炭素が常に吐き出されていますよね。
タンパク質を食べると老廃物のアンモニアが作られ、糖を分解するときには乳酸ができます。
このように私たちは気が付かないだけで、誰でも生きているだけで常にたくさんの代謝が起きていて、毎日老廃物が生み出されています。
体にとって不要な老廃物や、有害な物質が体内に蓄積されていくと、一体どうなるでしょうか?
冷えやむくみ、肩こり、なんとなく感じるだるさや肌荒れなど、体の様々な不調が起こりやすくなっていきます。
病院に行っても特別な原因は分からないような、漠然とした体の不調の不定愁訴が増えていきます。
それがさらにすすむと、もしかしたらいろいろな病気になってしまうかもしれませんね。
健康のためには、体にとって不要だったり有害な物質を、スムーズに排出していくことが大切です。
冬は老廃物が溜まりがち
冬は寒さで家にこもりがちで、体を動かす機会も他の季節より少なくなりますよね。
どうしても冬の季節は、運動不足になってしまう人が多いのではないでしょうか?
また、冬の間はクリスマスや年末年始もあり、イベントごとや飲み会などで、ついつい普段より食べ過ぎたり飲み過ぎて、胃腸にも負担がかかることが多くなります。
冬は血流や代謝が滞りがちなので、思っている以上に、様々な老廃物を溜め込んでいる可能性があります。
夏と違って水分をとる量も減りますし、汗をかくことも少なくなるので、老廃物が汗や尿として排出されることも少なくなります。
血流が悪いとリンパの流れも滞ります。
むくみが起きたり、老廃物の排出も低下してしまいます。
エネルギー代謝が落ちて、冷えが起こって便秘がちになり、最大の老廃物の排出ルートである排便からの解毒機能も低下します。
老廃物の排出のほとんどは便や尿によってされるので、腸内環境を整えてお通じを良くたり、肝臓や腎臓のケアをすることが大切です。
肝臓は解毒をしたり、アルコールを分解したりする臓器です。
腎臓は血液をろ過して、余計な水分や老廃物を排出しています。
老廃物の排出には、どれもとても重要な役割を持つ臓器ですね。
春は体が活発に動き始める季節
春は植物や生き物が活動を始める季節ですね。
植物が一斉に芽吹いたり、花を咲かせる様子はとてもエネルギーを感じますよね。
私たちの人間も植物や野生動物たちと同じで、春は老廃物を排出しようと、体が活発に動き始める季節です。
冬の間に体内に溜まっていた、不要な老廃物をデトックスするのにはぴったりの季節なんですよ。
デトックスとは、体内の老廃物を排出する、毒出しのことです。
でも、肝心のデトックスする臓器の働きが悪いと、排出が追いつかず、臓器の負担になる場合もあります。
そのため人によっては、朝になかなか起きられなかったり、なんとなくだるかったり、やる気が出なかったり、春は体の不調も出やすい季節です。
デトックスに効果的なのが、春の山菜や春野菜を意識的にとることです。
山菜や春野菜でデトックス
春の野菜にはデトックスを促してくれたり、老廃物の排出に大切な臓器の、腎臓や肝臓の働きをサポートしてくれる成分が含まれています。
旬の野菜はどの季節でも身体に良いと言われていますよね。
季節が春に変わるこの時期に春野菜を食べることで、デトックスしやすくなります。
冬眠から目覚めたクマも、春になると最初にフキノトウなどの山菜を食べて、冬の間に溜まった老廃物を排出するそうですよ。
春の山菜にはどんなものがあるでしょうか?
フキノトウ、フキ、タラの芽、ウド、菜の花、ワラビ、ゼンマイ、コゴミ、タケノコなど、春はおいしい山菜がたくさんあります。
ヨモギ、タンポポ、ツクシなど、身近に生えている植物にも食用にできるものがいろいろあります。
公園や道ばたなどは農薬がまかれていたり、犬や猫などのフンなどがある場合もあるので、気を付けながら興味のある人は、お料理してみるのもいいですね。
★私が実際に身近なところでとって、お料理して食べた山菜について、私の他のブログでご紹介しています。
調理方法についても載せていますので、興味がある方はそちらも参考にしてみてください。
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春の山菜は種類も豊富、身近なところでも採れました!
春の野菜や山菜はなぜデトックスにいいの?
春の野菜のデトックス成分としてよく知られているのが、植物性アルカロイドと言われるものです。
春の山菜によく含まれている成分で、苦みやえぐみが特徴です。
山菜に含まれるアクの成分で、アクが強い山菜は、お料理の時にアク抜きが必要になります。
この植物性アルカロイドが含まれる春野菜を食べることで、腎臓のろ過機能を高めて、溜まった老廃物や余計な水分を排出して、新陳代謝を高めてくれます。
肝臓の解毒機能を高め、サポートしてくれる働きもあります。
春の山菜によく含まれるポリフェノールも、活性酸素を除去してくれる抗酸化作用や、新陳代謝を促進してくれる効果があります。
また、春の山菜にはカリウムや食物繊維が豊富なものも多くあります。
カリウムは余計な水分を溜め込み、むくみの原因になるナトリウムを排出してくれます。
食物繊維は腸内の掃除をしてお通じを良くして、老廃物を速やかに排出してくれます。
その他のデトックス方法は?
老廃物を便から速やかに排出するために、腸内環境を整えていきましょう。
腸の善玉菌のエサになる、食物繊維やオリゴ糖、乳酸菌などを意識してとってみるのも良いですね。
でも既に便秘になっている人の場合は、食物繊維を多くとると、さらに腸の中がパンパンになってしまう場合があります。
まずは便をスッキリ出してから、腸内環境を整えられるといいですね。
ひまし油というオイルを使った、ひまし油湿布を肝臓や腎臓に当てる方法もあります。
内臓の働きを良くするためには、内臓を温めて冷やさないようにすることも大切です。
1枚腹巻きをするだけで、お腹周りを簡単に保温することができますよ。
私も腹巻きはよく使っています!
それから春は進級や職場の異動など、環境の変化でストレスも感じやすい時期ですよね。
ストレスも血流の悪化につながるので、リラックスしたり、バスソルトなどで発汗を促し、血流を良くすると良いでしょう。
ヨガも血流を良くしたり、リラックスする効果があり、ねじりのポーズで内臓に優しく圧を加えることもできます。
春は冬の間に厚くなったお肌の角質層をケアして、肌のターンオーバーを整えるのにもピッタリな季節です。
春のこのタイミングをうまく活用していきましょう!
まとめ
私たちは、毎日呼吸をして食事をして生きているだけで、体内では代謝が起き、老廃物が常に生まれています。
冬の間はどうしても老廃物を溜め込みがちですが、春は人間の体のリズムとしても、それらを排出しようと活発に動き出す季節です。
特にこの季節に多く出回っている、春野菜や春の山菜を意識して食事に取り入れることで、腎臓や肝臓の働きを高めて、老廃物の排出を促してくれます。
ぜひこの春の良いチャンスを生かして、身体のデトックスを行い、これからの暖かい季節を快適に過ごしていきましょう!