夏は子供たちには嬉しい、カブトムシの季節ですね。
我が家には小学生の男の子が2人いるので、近所の方もカブトムシやクワガタムシを捕まえると、うちに持って来てくれます。
そのたびに子供たちは大喜びで、飼育用のケースも増えていきます。
そんな中で、またご近所さんがカブトムシを持ってきてくれました。
「今日のは赤いカブトムシだよ」と。
えっ!赤いカブトムシ!?
赤いカブトムシってなんだー!!
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子育てのポイントやコツをおさえて親子で幸せな子育てを
赤いカブトムシって何?
ご近所さんがうちの子供たちのために持ってきてくれたカブトムシ。
インターフォンごしに「今日のカブトムシは赤いカブトムシだよ」と言われ、「赤!?」と驚く私。
イメージの中では、真っ赤なカブトムシを想像・・・。
そういえば、「赤いクワガタムシに注意」って、この前テレビで見たっけ!
あれっ?それはカブトじゃなくてクワガタだなぁ。
などと思いながら玄関に出ると、あれっ?普通のカブトムシがいっぱい・・・。
???
でもよく見ると、その中に赤茶色のカブトムシを発見!
赤いカブトムシってそういうことね!
「赤いカブトムシは4匹に1匹しか生まれないから珍しいんだよ」とのこと。
へぇー!そういえば色に注目したことなかったなぁ。
その後、「オニコウベスキー場のかぶとむしふれあいの森」に行ったときに、色に注目してみました。
「かぶとむしふれあいの森」のお出かけレポートはこちら
すると黒いカブトムシに混ざって、本当に4匹に1匹くらいの割合で、赤茶色のカブトムシがいるようでした。
調べてみたところ、カブトムシの色は、黒、茶、赤とありますが、人気が高いのはこの赤いカブトムシなんだそうです。
見つける機会の少ないものの方が人気なのは、なんでも同じですね。
レアキャラってやつですね。笑
そしてこの赤いカブトムシが、通称「赤カブト」と言うんだそうです。
ご近所さんが当たり前のように「赤いカブトムシ」と言ったのも、そういうことからだったんですね。
決して私が最初にイメージしたように、真っ赤な色のカブトムシというわけではないです。
赤カブトはなぜ数が少ない?
ではこの「赤カブト」は、なぜ数が少ないのでしょうか?
虫は多くの場合が、天敵に襲われないように、周りの環境と同じ色をしていますよね。
保護色というものです。
保護色として考えた時に、黒や茶色の方が生息する環境の中では身を隠しやすいですが、赤では目立ちます。
だから少ないのです。
ではなぜ赤いカブトムシが必要なのでしょうか?
それは諸説ありますが、その中の1つに「種の多様性」があった方が、種を維持しやすいという理由があります。
生物が絶滅しない為には、いくつかの急激な自然環境の変化に対応できる様に「種の多様性」を維持していく、そのような仕組みが遺伝の法則なんだそうです。
絶滅しないために、夜明けや夕方の中でも目立たない赤色で、リスクの分散させているのですね。
ちなみに寿命については、黒でも赤カブトでも特に変わりなく同じだそうです。
クワガタの赤いのは危険?
【有毒】“クワガタみたいな赤い虫”は触ったらダメ!関西にも出没https://t.co/5O71xqBfUX
クワガタとは似て非なる「ヒラズゲンセイ」で、人家周辺や林のある公園にも出現。触ると皮膚がかぶれる恐れがあるという。 pic.twitter.com/oJ7vlHwNtp
— ライブドアニュース (@livedoornews) August 13, 2019
赤いクワガタムシというのが、ニュースで話題になりました。
赤くて珍しい、まさしく子供たちが喜ぶレアキャラです。
でもこれは実は、大きなアゴを持つ姿はクワガタに似ていますが、この昆虫の正体は「ヒラズゲンセイ」という昆虫です。
カブトムシやクワガタと同じ甲虫ですが、大きさは18~30mmほどの「ツチハンミョウ」という昆虫の仲間です。
このヒラズゲンセイは、鮮やかな赤い体をしています。
生物や植物の世界では、赤い色は危険な印であることも多いですよね。
実は、このヒラズゲンセイの体液は有毒で、皮膚につくと水ぶくれができたり、かぶれたりといった症状が出るそうです。
ニュースでもそれで「危険!」と取り上げられていました。
このヒラズゲンセイはもともと高知や徳島、和歌山などに生息していたそうですが、年々生息域を北に拡大し、現在では大阪・京都・滋賀でも発見されているといいます。
ヒラズゲンセイの体液に含まれる“毒”は、「カンタリジン」という成分で、足や体の関節からにじみ出ています。
報道番組では「この毒が危険!」と注意喚起していましたが、実際には死に至るような猛毒であるとか、必ずしも害があるというものではないようです。
実際に手に乗せている人もいるようなので。
でも、まれに強い毒性のものがあり、皮膚の柔らかいところについてしまうと、かぶれなどの症状が出るということなので、触らないにこしたことはないですね。
うちの子供たちも、例えばアカハライモリは皮膚の表面から弱い毒を出すといわれ、図鑑でも危険マークがついていることがありますが、素手で何十匹も捕まえますしね。
アカハライモリと同じように、皮膚の柔らかいところや目などの粘膜につくと危険ということかもしれないですね。
まとめ
カブトムシには黒、茶、赤があるということを、この年になって初めて知り、子供たちと共に夏の昆虫採集の楽しみが広がりました。
鉄腕ダッシュの番組によると、40代の男性はおよそ二人に一人の人がカブトムシを触れますが、年代が若くなるごとに触れる人の率が減っていくそうです。
そのような昆虫を触れない男性が、お父さんの世代になっているので、子供たちにも昆虫に触れない子が増えていますね。
小さい頃に昆虫など生き物に触れることは、子供たちにとって命の大切さを学ぶことにもつながり、大切なことです。
子供たちには幼少期に、豊かな自然体験をたくさんさせてあげたいですね!
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