日本には昔から様々な年中行事や、文化・風習があります。
多くのものは、昔からの日本人の知恵や願いがたくさん込められています。
感謝や気遣いを表す思いやりの風習や、理にかなった理由があって、長く受け継がれている文化もたくさんあります。
こちらでは、冬の年中行事や文化・風習について、簡単にまとめました。
気になる内容は、関連記事から詳しく読んで、ぜひ参考にしてみてくださいね!
お歳暮は一年の感謝を伝えるもの
お歳暮は、お世話になった方や目上の方に、感謝を伝えるためのものです。
お中元が半年間のお礼であることに対して、お歳暮は1年の最後の締めくくりに、感謝の気持ちとして贈ります。
両方を贈る場合は、お中元よりもお歳暮の方が、2~3割ほど高くなるように品物を選ぶのがマナーです。
予算の都合などで両方を贈るのが難しいような場合は、一年間の感謝の気持ちを表すお歳暮の方を贈りましょう。
<関連記事>
お中元お歳暮を送る意味は?誰にいつまでに送る?
喪中の挨拶は年賀状欠礼の意味
一般的に、喪中はがきと言われるものは年賀欠礼状といい、身内が亡くなったため、年賀状を欠礼するという意味を表すものです。
喪中ハガキを出す範囲は、誰まで出したら良いのかを悩む方もいますが、故人の交流相手に出すというものではありません。
死亡通知はがきとは目的が全く違うため、不幸がなかったら年賀状でご挨拶をする予定だった方に、年賀状の欠礼を伝えるお詫び状の役割になります。
<関連記事>
喪中の挨拶はいつまでに出すの?死亡通知はがきとは別?
12月の師走は師僧も走る多忙な月
「師走」は「しわす」と読み、12月のことを表します。
その由来には諸説ありますが、年末は誰もが年の瀬をひかえて、何かと気忙しく慌ただしくなる時期です。
普段どっしりと構えて読経をする師僧までも、走り回るほどの多忙な月である、ということが由来と言われています。
<関連記事>
師走の読み方や由来は?師走が忙しいのには理由があった
冬至は知恵や願いが込められた行事
12月21日頃にやって来る冬至には、冬至かぼちゃを食べたり、ゆず湯に入る習慣が有名です。
その他にも日本には、冬至の日に「ん」がつくものを食べる習慣もあり、食べることで運気が上がると昔から言われています。
冬至は、昔からの日本人の知恵や願いがたくさん込められている、日本の風習が多く残る、1年の節目の行事です。
<関連記事>
冬至かぼちゃはなぜ食べる?んのつく食べ物やゆず湯の意味
1年の感謝を伝える年末詣
昔日本では、家長が大晦日の夜から元日の朝にかけて、氏神様のもとにこもる「年籠り(としごもり)」という、年をまたいで行われる行事がありました。
その後その年籠りが、一年の感謝を伝える除夜詣と、新年の無事を祈願する元日詣の二つにわかれていきました。
やがて明治以降には、現在のように新年にだけ参拝をする、初詣という形になっていきました。
大晦日の年籠りで行われていた、神様へ一年間の感謝を伝えるという部分が忘れられがちです。
年末詣(ねんまつもうで)は、師走詣(しわすもうで)とも言われ、年末に神社にお参りに行き、一年の感謝の気持ちを伝えるものです。
冬至(12月22日頃)を過ぎてから、大晦日までに行くのが一般的には良いと言われています。
<関連記事>
初詣の由来は鉄道会社?年末詣もあるけどいつ行くのがいいの?
年末調整は年末にする納税額の過不足調整
サラリーマンの人は、毎月のお給料から、所得税と住民税が天引きされています。
所得税は、毎月のお給料の金額から計算された、おおよその金額が納税されています。
12月のお給料が支給されると、その年の年収が決まり、そこから給与所得控除・扶養控除・生命保険料控除などが引かれて、そこで最終的な納税額が決定します。
その正確な納税額と、毎月のお給料やボーナスから徴収した概算の合計額を比べて、その過不足金額を調整するのが年末調整です。
<関連記事>
年末調整ってなに?一体なんのためにするの?を短く説明
まとめ
冬の年中行事や、文化・風習について簡単にまとめました。
日本には、日本人の感性ならではの文化・風習がたくさんあります。
古くから伝わる素晴らしい文化は、これからの世代にも、大切に伝えていきたいですね。