最近「秋休み」という言葉をよく聞きませんか?
自分たちが子供だった頃には、聞いたことがなかったんですよね。
この秋休みという休みがある学校も、中にはあるようなのですが、秋休みとは一体なんでしょうか?
いつから始まって、なぜ必要になったものなのでしょうか?
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秋休みとは
私たちが子供の頃は、学校は一年間を三つの学期に分けた、3学期制でした。
1学期、2学期、3学期があり、その間に春休み、夏休み、冬休みがありました。
一方、それを二つの学期に分けたのが、2学期制です。
1学期は4月~10月中旬、2学期は10月中旬~3月で、その1学期と2学期の間に数日間の「秋休み」があります。
この2学期制を取り入れている小学校・中学校・高校に秋休みがあるということになります。
年間の休業日数は変わらないので、秋休みが入った分は夏休みや冬休みを減らすことになります。
秋休みはいつから始まったの?
秋休みのある2学期制は、2000年以降から採用されています。
でも農村地帯では昭和の頃から、秋の収穫時期の農繁期に農作業を手伝う目的で、秋休みがありました。
農村地帯でないと、なかなか知らない話ですね。
2学期制のシステムでは、秋にある3連休を利用して1週間程度の大型連休を秋休みとしています。
しかし3学期制と同じく他の長期休みは普通にあるので、春休み、夏休み、秋休み、冬休みの4回入ることになります。
秋休みは国の景気対策
実はこの秋休みは、国の景気対策の一環なんです。
夏休みの旅行は、繁忙期で値段が高く、渋滞も増えるため控える人も多くなります。
その対策として秋休みを導入し、政府が本格的に取り組み始めたのは2002年からです。
実際に秋休みに合わせて休暇をとり、国内外の旅行をする家庭が年々増えているそうです。
二学期制のメリットとは
二学期制のメリットが、教育委員会からいくつかあげられていました。
それは以下のようなものです。
例えば通信票の回数が減ることで成績評価のためのテストなども減る。
そのため長期休業(夏休みや冬休み)の直前まで授業を進めることができる。
・一つの学期が長期化するので、学習にじっくり取り組める。
このようなことがあげられていました。
しかし実際には以下のような声があり、そうなってはいない現状もあるようです。
・通信票が減って、ゆとりが生まれるはずだったのに、ある小学校では2回の通信票では親の理解が得られないとの理由で通信票が6回に増えました。学期末の通信票(総合評価)の他に、3ヵ月に1回の通信票(到達度評価)が追加されました。
・通信票が2回になった代わりに、上と同じ理由で授業参観が増えた学校もあります。
・個別面談が増えたり行事を精選するはずの「二学期制」が新たな行事をつくり出しています。
子どもと教師がじっくりと接する時間がなかなかとれない状況は、変わっていないという現状も、中にはあるようです。
まとめ
秋休みは全国的に広まっているわけではなく、特定の地域で行われています。
特に東北の仙台市や関東の地域が多く、他の地域でも試験導入が進んでいる地域もあるようです。
先生たちの負担も考慮しながら、子供たちにとって、より良い学習環境を与えてあげたいものですね。
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