秋になると紅葉が綺麗に色づき、本当に美しいですよね。
秋には紅葉狩りに出かけるという人もいるのではないでしょうか?
その紅葉を見ていると、一般的に「もみじ」と言われるものにも、葉っぱの色づき方や形、大きさなど違いが見られ、いくつかの種類があることに気付きます。
秋に美しいもみじの種類や名前、見分け方について、そして、もみじに似ている楓(カエデ)の葉っぱの特徴についてもお伝えします。
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もみじの種類や名前
もみじといえば、秋になると赤く紅葉し、葉っぱが手のひらのような形のものをイメージしますね。
でも、まだ秋ではない季節から、既に葉が真っ赤なものや、大きさが小ぶりなもの、ギザギザの切り込みが深いものと様々です。
実は日本のもみじの種類は、約20~30種類もあります。
日本に広く分布する代表的なもみじには、次の3種類があります。
・イロハモミジ(イロハカエデ)
・ヤマモミジ
・オオミミジ
この3種類です。
なんとなく聞いたことはありますか?
これらは見分け方がありますので、順に説明していきたいと思います。
もみじの見分け方
先ほどお伝えした代表的な3種類のもみじの、見分け方についてお伝えします。
イロハモミジ(イロハカエデ)
紅葉真っ盛り!東京ドーム約2つ分の広さを持つ六義園では、園内各所で紅葉の見ごろを迎えています。写真はつつじ茶屋や山陰橋があるところ。園内には約400本のイロハモミジがあり、庭園を彩ります。みなさまのお越しをお待ちしています。#紅葉 pic.twitter.com/jJSTyPbmDr
— 六義園 (@RikugienGarden) December 3, 2018
葉っぱが5つから7つに、大きく裂けるように分かれています。
多くの場合、若葉の時期は5つ、成葉になると7つに裂けます。
葉は他のモミジに比べると小さめなので、別名をコハモミジといいます。
葉っぱに入った切り込みの数を「いろはにほへと」と子どもたちが数えて遊んでいたことから、イロハモミジという名前が付きました。
主に太平洋側に自生し、川べりや谷合で育ちます。
新緑の緑が美しく、秋になると真っ赤に紅葉します。
空気の乾燥に弱く、強い西日が当たる場所や、春以降日光の当たる場所では、乾燥で葉っぱが丸まったり、夏の直射日光で葉が日焼けすることがあります。
お庭に植えている場合、そのようなときにはイロハモミジ全体に水を掛けることで、かなり乾燥を防げます。
種は風に乗って遠くまで飛んでいけるよう、竹とんぼのように水平に開いた形で葉っぱの上につきます。
新緑がキレイで良い時期です(*´▽`*)#イロハモミジ の葉も立派になってきました。葉の上にはたくさんプロペラがっ(・∀・)このかわいいプロペラの正体は種子で、枝から落ちるときに風に乗って遠くまで飛べるようにこの形なのだそう。飛んでるところもみたいですねぇ。かわいい(*´ω`*) pic.twitter.com/Uv9z5jzOk5
— 向島百花園 (@MukoujimaGarden) May 7, 2019
ヤマモミジ
【自然だより:ヤマモミジ】
園内にはたくさんの種類のモミジがありますが、ヤマモミジは葉が7~9つに避け、その縁にあるギザギザ(鋸歯)の形が目立つことで見分けられます。園内の子供動物園横の芝生広場などで見られます。 pic.twitter.com/TC1uIas63A— 盛岡市動物公園 (@moriokazoo) October 30, 2017
先ほどのコハモミジという別名を持つ、小ぶりなイロハモミジに比べて、葉の大きさは一回り大きめです。
葉は7つから9つに分かれ、イロハモミジよりも多く分かれています。
葉は赤の他に、黄色やだいだい色に色づくこともあります。
主に日本海側に自生しています。
オオモミジ
オオモミジはその名の通り、他の紅葉よりさらにサイズが大きめです。
長さ7~10センチ、幅7~9センチ程度で、成葉は7つに裂けるのが基本です。、
イロハモミジとヤマモミジは、葉に大小さまざまなギザギザが並びますが、オオモミジは、小さいギザギザだけが並びます。
また、このオオモミジは葉の大きさも大きいのですぐに見分けがつきますが、イロハモミジとヤマモミジの大きさはあまり変わらことも多いため、素人ではなかなか見分けがつきにくいですね。
ヤマモミジとオオモミジの種は、ブーメラン型かU字型になっています。
オオモミジの翼果。 pic.twitter.com/3G5IhaZSby
— 荒川 琢 (@juminkeko_taku) June 21, 2019
もみじの見分け方についてわかりやすく載せている仲田種苗園さんを参考になさってください。
http://www.eco-plants.net/maple_p/maple
楓の葉の特徴は?
もみじに似た葉っぱに、楓(カエデ)というものがあります。
楓とはカエデ科カエデ属の植物で、実はもみじもこれに属しています。
カナダの国旗の中央に描かれている、あの葉っぱがカエデです。
イタヤカエデなど、代表的な楓の形は、もみじのような手のひらの形はしていません。
葉がまるでカエルの手のような形をしていることから、カエデといわれています。
しかし、楓の仲間の葉は、非常にさまざまな形をしています。
その形や切り込みの数などは、種類によって全く違います。
例えばハウチワカエデという樹木の葉は、天狗のうちわのような形をしていますし、チドリノキはサクラの葉のような切り込みのない形をしています。
ハウチワカエデ、美し。 pic.twitter.com/5wlA7COoeG
— 網走•知床のガイド オホーツク自然堂 (@jinendokachi) October 12, 2014
チドリノキの花。らしくないけどカエデの仲間です。 pic.twitter.com/7Vz40JYacA
— 東京大学田無演習林 (@tanashi_forest) April 18, 2018
まとめ
これからの紅葉シーズン、モミジやカエデのちょっとした知識を知っているだけで、秋の紅葉がますます楽しくなりますね。
色だけではなく、形、大きさなど見比べながら、気持ちよい秋の自然を楽しんでみてくださいね。
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