お子さんがいるご家庭では、毎年クリスマスになると、クリスマスプレゼントの準備に忙しくなりますよね。
私は保育士で二人の子供がいますが、毎年勤務先の保育園ではクリスマス会が行われ、サンタクロースがやって来て一人一人にプレゼントをくれます。
私の子どもたちが通っていた保育園でも同じでした。
家ではどうかというと、我が家ではサンタクロースからのプレゼントがクリスマスの朝になると、そっと置いてあります。
毎年それぞれにお手紙付きで。
でも今年は下の子も小学生になり、上の子は小学三年生。
いよいよ、我が家も上の子が成長の段階での、葛藤の時期を迎えたようです。
サンタクロースからのプレゼントについて、今年我が家で考えていることをお伝えしていきたいと思います。
子供のサンタクロース問題で悩む、子供思いの優しいお父さん、お母さんたちへ、何かお役に立てるヒントがあったら嬉しいです!
サンタクロースがプレゼントを持ってくる?
私は小さい頃、実家が貧乏だったので、クリスマスプレゼントをもらった記憶が一切ありません。
幼稚園や学校で、そんな話題になっても「私の家ではないけど、みんなの家ではプレゼントがあるんだ…」と思っていました。
子供ながらに貧乏なのが分かっているので「欲しがっちゃいけない」「贅沢はしちゃいけない」というのが、すり込まれていましたね。
だから私が子供の頃、サンタクロースは、私の家にはプレゼントを持ってこなかったんです。
そんな私が、子供ができて母親になったときに「自分の子どもたちには、みじめな思いはさせたくない。せめて人並みの喜びや嬉しさを味わわせてあげたい。」そう思いました。
そろそろプレゼントをあげよう
上の子が3歳になって保育園に入り「保育園やお友達とも、クリスマスプレゼントの話になるだろうから、そろそろ…」と、旦那さんと話をし、その年からクリスマスプレゼントをあげることにしました。
ネットで注文すると、オプションでメッセージカードを付けられる場合があります。
そこに「サンタクロースより」と子供に伝えたいメッセージをのせて、プレゼントに付けられるように注文していました。
例えば「いつも弟に優しくしていて偉いね。これからも優しい気持ちを持っていてね。」とか、親としてその時の子供に伝えたいことを、サンタクロースからのメッセージとして添えていました。
弟もちょっと大きくなってきて、物事が分かるようになると、それぞれメッセージをつけて二人にプレゼントを贈っていました。
弟は「野菜も嫌がらないでちゃんと食べてね。」というメッセージだったりもしましたね。
それがその時に、一番伝えたいことだったので。笑
サンタさんにお手紙を書く
プレゼントは本人たちが希望する物を贈りたかったので、子どもたちにはサンタさん宛てに、欲しいものを書いたお手紙を書いてもらっていました。
弟が小さいうちは、上の子が代わりに書いてくれていました。
そしてクリスマスまで、窓に貼っておきました。
もちろん、字が外向きになるように。
でも、弟は小さかったこともあり、あんまりよく考えずに、本体がないと使えないおもちゃの付属のものだけを欲しがったりすることもありました。
上の子は自分も欲しいものが他にあったのに、我慢してその本体を自分の希望するプレゼントにしてお手紙を書いたこともありました。
ほんと、優しい子なんですよぉ!
私もさり気なく言葉で誘導するのですが、下の子が「どうしてもこれが欲しい!」となるとどうにもできなくなりました。
でもそれじゃあ、上の子があまりにもかわいそうなので、いつも弟の面倒を見ているご褒美のおまけとして、上の子が本当に欲しかったものを付けてあげたこともありました。
「いつも弟の面倒を優しくみているから、おまけのご褒美だよ。サンタクロースより」って。
おまけのプレゼントの方がデカイという、ちょっとおかしな感じでしたが。笑
プレゼントの用意は早めに
ネットで注文する時に、人気のおもちゃだと、早めに注文しないと売り切れちゃうんですよね。
だから11月になったら、「今年はサンタさんに何お願いするの?お手紙書いて貼っておいてねー」とさり気なくうながしていました。
でも、欲しいものが1回で決まるということはまずなくて、何回か気持ちが変わります。
それがしっかり決まるまで何週間かかかるので、早めにサンタさんのプレゼントの話題を振るようにしていました。
小学2年生の葛藤
昨年のクリスマス前に、その当時小学二年生だった上の子が、突然「サンタクロースて本当にいるのかなぁ?」と言い始めました。
聞いてみると、クラスのお友達がみんなサンタクロースはいないと言っているようなんです。
自分はどう思うのか聞いてみると「いると思う」とのこと。
まだ信じてる!うちの子、めっちゃかわいいー!!
「じゃあクラスで他に、サンタさんはいると思っている人は何人くらいいるの?」と聞くと「わかんないけど、たぶん他にはいないと思う」とのこと。
まぁ、少なくともうちの子の周りの友達たちの中には、信じている子はいないということですね。
そして今年、また1つ大きくなって小学三年生になりました。
小学3年生の今年
今年小学1年生になった下の子の場合、ある意味しっかり者、ちゃっかり者なので、10月に入った頃から、既に今年のサンタさんにもらうクリスマスプレゼントを考え始めていました。
「早くないかい?」と思いましたが、結構欲しいものがどんどん変わっていくので「まぁゆっくり考えておくれ^^」と思っていました。
ひらがなの文章もしっかり自分で書けるようになったので、こちらで必死に解読する必要もなくなりましたね。笑
気持ちが変わるたびに、サンタさんへのお手紙も一生懸命書き直していました。
小学1年生の下の子は、サンタクロースの存在は疑うこともなく、完全に信じている様子です。
それに様子につられて、小学3年生の上の子もプレゼントの検討を始めました。
今年はテレビの影響を結構受けていて、Kis-My-Ft2とサンドイッチマンの番組を見れば「サンタさんにスクラッチくじもらう!」とか「年末ジャンボ宝くじにする!」とか言って盛り上がっていました。
その番組がいくら当たるかとかそういう番組だったので。
上の子は「でもはずれたら、クリスマスのプレゼントがなんにもなくなっちゃうから、どうしようかなぁ」と現実的でしたね。
下の子は「ほしい!」となったら、はずれた後のことは考えないんですけどね。
子どもたちは録画してたドローンの番組にもはまって、何回も見てたんですよ。
ドローンから逃げ切ったら賞金を獲得できる番組です。
そしたら一気に「サンタさんにドローンもらう!」になりました。
でも上の子が悩み始めました。
サンタさんは本当にいるのか、それとも友達がみんな言うように、お父さんとお母さんがプレゼントを買っているのか。
上の子が「テレビでやってたみたいなドローンって、買ったらいくらくらいするの?」と私に聞きました。
私は全く相場が分からなかったので、思わずVR付きのテレビでやってた性能の良いのは…
「何十万とかかな?」と言ったんです。
本当に全く分からなかったのでー!
同じ日のその後のお風呂の時間に、いつものように私が先にお風呂に入っていました。
子どもたちはいつも私が呼んだら途中から入ってきます。
そしたら、上の子が、先にお風呂に入っている私に、お風呂のドア越しにこんなことを言ったんです。
「本当にサンタさんはいると思うんだけど、もしサンタさんじゃなくて、パパとママがプレゼントを買ってるんだったら、さっき言ったドローンは高いから、買わなくていいからね」って。
お風呂のドア越しにですよ!
うちの子、可愛すぎるやろーー!!♡
お風呂の中で、めちゃくちゃニヤニヤしちゃいましたね。
可愛すぎる!
めっちゃ、大人の階段のぼってる途中の葛藤の時期ですよ。
サンタクロースがいるって信じてる、いや信じたい。
でももしかしたら、友達が言うようにパパとママなのかもしれない。
でも結局、その数日後には「やっぱりドローンで他の家の車とかに当たって傷つけたら大変だね」という話に、子どもたちの間でなり、普通のおもちゃに落ち着きました。
ドローンの前に欲しいと言っていたおもちゃがあって、そのおもちゃにぞれそれ落ち着いたようです。
子供が信じる気持ちを大切にしたい
今年は実は、昨年の上の子とのやりとりを通して、最初から私としても、例年のサンタさんのパターンを変えるつもりでいました。
このままで何年もいって、上の子が「やっぱりサンタクロースは親なんじゃん」と変な気持ちの着地の仕方をしてほしくなかったんです。
それに、年齢が上がるにつれて、欲しいものもどんどん高額になっていくと、周りの知り合いからも聞きます。
だから、今年は下の子も小学生になったということで、サンタクロースからのプレゼントは今年で終わり。
今年の最後のプレゼントに添えて、こんなお手紙を渡そうと思っていました。
「小学生になったきみたちへ
今までサンタクロースからのプレゼントをうけとってくれてありがとう。
きみたちはずいぶん大きく、りっぱになったね。
サンタクロースはきみたちよりも、もっと小さな子どもたちに、たくさんのプレゼントをとどけなくてはならないんだ。
だから、来年からは大きくなったきみたちにプレゼントをおくる係を、きみたちのお父さんとお母さんにおねがいすることになった。
今まで毎年たのしみにまっていていくれて、本当にありがとう。
だいすきなきみたちへ サンタクロースより」
これを、サンタクロースからの最後のプレゼントと共に、送ろうと思っていたんです。
がっかりする気持ちもあるとは思いますが、今までサンタクロースと純粋にやりとりしてきたその気持ちを大切にしてほしかったんです。
今までのクリスマスにあった出来事は、そのまま心の中に残しておいてほしかった。
この手紙によって、その後大きくなってから「やっぱりサンタクロースは親だった」と思おうが「小さい頃はサンタクロースにプレゼントをもらっていた」と思おうが、それは子供の自由な選択です。
それを親自ら「あれはパパとママだったんだよ」なんて言う必要はないと思いました。
いろいろ調べてみると、世の中には大人になっても「小さい頃こんなクリスマスの体験があって、今の大人の思考で考えても、あれはサンタクロースがいたとしか考えられない!」という体験をした人が少なからずいるんですよね。
その人たちは信じられない自分の体験を伴っているので、本当にサンタクロースがいると大人になっても信じています。
何を選択するかは本人の自由です。
それを親の方から、あえて壊すようなことはしたくないと思いました。
でも、我が家は今年、あやうくドローンになりかけました。
あの時には、さすがにドローンは高額で無理だから、11月中に先ほどお伝えした手紙で「今年からお父さんとお母さんにプレゼントを贈る係をお願いする」の手紙を出そうと思っていました。
本当は最後のサンタさんからのプレゼントを贈ってから終わりにしたかったんだけど!と思いつつ。
もちろん郵便局をちゃんと通して配達された、サンタさんからのお手紙です。
でもなんだかんだ今年も普通のおもちゃになりそうなので、最後のサンタさんからのプレゼントに、心を込めて最後のお手紙をつけようと思います。
いつものネット注文のメッセージカードだと文字数にひっかかちゃうので、パソコンで作成しようと思います。
これで来年からは正面切って、子供と何が欲しいか相談できますね。
だって、パパとママはサンタさんからお願いされたんですから。
大人の階段を上がる時の、なんとも甘酸っぱい感じを体験させてくれて、上の子に感謝です!
そして可愛い子どもたちのいる、この幸せな生活に感謝です。
まとめ
クリスマス前はお子さんのいる方とは、この子供のサンタさんからのプレゼント問題の話によくなります。
特に私の子供と同じくらいのお子さんがいるご家庭では、やっぱりいつ頃子供に真実を明かすのか明かさないのか、今年はどうするのかというのが悩ましいところですね。
子供の様子によっても対応は全く違ってきますし、それぞれの家庭ごとのやり方で良くて、正解というものはないと思います。
でも、お父さんとお母さんがお子さんのために、ぜひ納得する方法を選択して欲しいと思います。
我が家の子どもたちとのやりとりが、どこかのご家庭の参考になりましたら嬉しいです!
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