お中元やお歳暮の時期になると、お店では特設コーナーが設けられていたり、テレビでも盛んにCMが流れますね。
若い方や独身の方にはあまりなじみの無い風習かもしれませんが、お中元やお歳暮を送る意味についてはご存じですか?
お中元やお歳暮は、誰にいつまでに送るものなのでしょう?
日本の風習の、お中元やお歳暮についてお伝えします。
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お中元やお歳暮を送る意味は?
お中元は、お世話になった方や目上の方に、半年間の感謝を込めて品物を贈る、夏のご挨拶です。
元々は中国の風習で、中国では1月15日、7月15日、10月15日をそれぞれ上元・中元・下元と呼びます。
厄を払う日として重要視されていて、中元とは旧暦の7月15日のことです。
お歳暮も感謝を伝えるためのものですが、お中元が半年間のお礼であることに対して、お歳暮は1年の最後の締めくくりに感謝の気持ちとして贈るものです。
お中元とお歳暮は両方贈ることが一般的ですが、必ずしも両方贈らなければいけないわけではありません。
両方を贈る場合は、お中元よりもお歳暮の方が2~3割ほど高くなるように品物を選ぶのがマナーです。
予算の都合などで両方を贈るのが難しいような場合は、一年間の感謝の気持ちを表すお歳暮の方を贈りましょう。
お中元やお歳暮は誰に送るもの?
お中元やお歳暮は、昔は家族や親戚だけの間でやりとりがされていました。
なぜその範囲が広がったのかについては、明治時代にデパートが夏の大売り出しをしたのが発端とも言われています。
現在のお歳暮やお中元の贈り先としては、お世話になった方ということで、主に目上の方が多いでしょう。
社長や上司、企業の場合は、取引先の会社、私立幼稚園や習い事の先生、恩師など、そして両親、義理の両親、その他親戚関係、このような相手の場合が多いです。
最近では「贈答品は一切受け取りません」とする人や企業も増えてきています。
結婚すると、両家の親に送るかどうかで悩む方が、とても多いです。
お中元やお歳暮は基本的には、一度送ったらずっと送り続けるものになるので、慎重に決めたいものです。
また、母の日、父の日、敬老の日、誕生日などもあるので、お歳暮やお中元も加わるとかなりの頻度になります。
両家で価値観が異なる場合が多いので、親の性格やそれぞれの家の考え方に合わせて決めていく方が、後々の付き合いがスムーズになるでしょう。
いつまでに送る?
お中元は、地域や地方によって時期に差がありますが、基本的には7月初旬から8月中旬までとされています。
夏本番の時期なので、夏を快適に過ごすための品物や、日持ちするものが人気です。
たとえばビールやゼリー、アイスクリーム、メロンやスイカなどの果物、そうめんなどが贈られることが多いです。
お歳暮もお中元同様、地域によって差がありますが、12月10日~20日頃がお歳暮シーズンとされています。
年末年始は家族や親戚が集う時期なので、家族みんなで楽しめる物や、お正月の料理に使える食材が喜ばれます。
ハムやソーセージ、鍋セット・海鮮・お菓子・お酒などは、お歳暮として選ばれやすい品物です。
送り先の地域の習慣に合わせて贈るのがマナーなので、時期を間違えないように気をつけましょう。
まとめ
お中元やお歳暮は、日頃の感謝の気持ちを伝えるためのものです。
マナーを守りながら、相手の好みに合った品物を贈り、ぜひ喜んでもらいたいものですね。
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