秋になって空気が乾燥し始めた途端に、手の乾燥がすぐに気になり出しませんか?
女性は特に台所などの水仕事で水を触る機会も多いため、すぐにかさついてきますよね。
水仕事をすると手荒れが進むのは分かりますが、その原因って一体何なのでしょうか?
それからハンドクリームにはいろいろ種類がありますが、よく中に入っている「尿素」って何でしょう?
空気が乾燥する季節に気になる手荒れや、ハンドクリームについてお伝えしたいと思います!
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手が乾燥で痛い!
私は保育士をしているので、一日のうちに保育中に何回手を洗うことか分かりません。
おむつ替えで手を洗い、子供の手洗いの援助で手を洗い、食事の準備や外遊びの後など、衛生面に気を遣う環境なので、本当に頻繁に手洗いをします。
そして掃除の時やおもちゃの衛生管理では消毒液を使い、手荒れは免れません。
最初はかさついているだけの手も、それ以上進むと、あかぎれになり、皮がむけて傷になり、全体的に赤くなったり、ヒリヒリ痛くなりますね。
そこに消毒液が触れようものなら「痛ー!!」っ感じです。
ひどい保育士さんだと、本当にひどい状態になるので、水を触る時には薄手のゴム手袋を付ける人もいます。
水仕事の多い女性やそのような職業の方、そして職業がら衛生管理が求められるような仕事だと、乾燥の時期の手荒れは切実な問題ですよね。
では水仕事で手荒れする原因は一体何なのでしょうか?
手は油分が分泌されにくい
まず、手荒れしやすい手の皮膚について考えてみましょう。
顔の表面の皮膚には、たくさんの毛穴がありますよね。
女性はこの毛穴の汚れの詰まりや、開いた毛穴なども美容的に気になりますね。
毛穴があるということは、そこからお肌を守るために油分が分泌されているということです。
顔は油断すると、すぐにテカテカしてきますね。
一方、手のひらを見てみてください。
指紋はあっても毛穴はないですよね。
毛穴がないということは、この油分が出ないということでもあるのです。
基本的に油分が分泌される腺というのは、毛穴についているのですが、手のひらには毛穴がないので、油分も分泌されないんです。
そもそも手は潤いが補給されにくい環境にあるということです。
水仕事で手荒れする原因
次に、なぜ水仕事をすると手荒れするのかということについて考えてみます。
手を洗ったり水を触った後というのは、手の表面の皮膚から、その水が蒸発して乾いていきます。
その水が蒸発していく時に、なんと角層内部にあった水分や保湿成分も一緒に奪われていくんです!
つまり手荒れが進行していくのは、水に触れている時ではなくて、その後、濡れた手が乾いていく時なんです。
手荒れが進む3つの要因とは
水仕事によって手荒れする要因には、主に3つあります。
①水を使う時間が長いこと
②せっけんや洗剤の使い過ぎ
合成洗剤がどうかによっても、全然違います。
③きちんと拭けていないこと
この3つになります。
手荒れを防ぐためには
ではどんなことに気を付けたら、手荒れを防げるのでしょうか?
次からお伝えしていきます。
水を避ける
水を触る回数を、なるべく減らします。
でもそれって現実的には難しいですよね。
そんな時には手袋をするのも効果的です。
ゴム手袋が苦手な方は綿手袋をした上から少し大きめのゴム手袋をするか、ポリエチレン製などゴム製でないものを選びましょう。
私が勤務していた保育園でも、手荒れがひどくて、ゴム手袋だとゴムや中についている粉でかえって手が荒れるという保育士さんは、ポリエチレン製の手袋を使っていました。
ポリエチレン製だと大丈夫なんだそうです。
肌に優しい石けんや洗剤を使う
一般的に広く販売されている商品は、ほとんどが合成せっけんや合成洗剤で、界面活性剤が入っている商品です。
界面活性剤は肌バリアを壊します。
界面活性剤などが入っていない、肌に優しい石けんや洗剤に変えるだけで、手に負担がかかりにくくなります。
私の家では、いつも無添加の商品を使っていますが、あるとき旦那さんがクリーニング屋さんの粗品で、合成洗剤をもらってきました。
もったいないからと言って台所で使い始めたところ、普段から食器洗いの手伝いをしてくれている旦那さんの手が、まず最初に荒れました。笑
「なんか最近手が荒れるんだけど・・・」って。
だぶん私はこまめにハンドクリームを塗っていたから、合成洗剤の影響に気付きにくかったのだと思います。
人間の肌を荒れさせる合成洗剤は、地球環境にも良くないですしね。
お湯はなるべく使わない
水仕事の際や手洗いの際に、熱いお湯を使うと、手の油分がさらに多く失われてしまいます。
これは油汚れの食器を洗うときに、熱いお湯の方がすぐに油が流れる様子から見ても分かりますよね。
寒い冬はあったかいお湯が恋しくなりますが、手荒れが気になる方は、水か30度前後のぬるま湯を使いましよう。
すぐにしっかりと拭いて保湿する
水を触った後はしっかりと水分を拭き取ります。
そして手の皮膚が完全に乾燥する前の、少し湿り気が残っているうちにすぐにハンドクリームを塗りましょう。
冬や感染症が流行する時期には、除菌用アルコールを手指につかうこともありますが、手から油分を奪ってしまうので、使いすぎには気をつけてくださいね。
寝る前にハンドクリームを塗る
夜はハンドクリームをしっかり塗り込み、手荒れの気になる方は綿の手袋をして寝ます。
ハンドクリームはマッサージをしながら塗り込むと、血流が良くなり効果的です。
ハンドクリームの前に、化粧水をつけて潤いを奥までしみ込ませるのもおすすめです。
ハンドクリームの尿素って何?
ハンドクリームについてですが、お店に行くと本当にたくさんの種類があって悩みますよね。
物によっては水仕事ですぐに落ちてベタベタになったり、匂いが嫌だったり。
好みに合うハンドクリームを使いたいですよね。
そしてお店に行くと目に入るのが「尿素」の文字です。
「尿って…?」て思いませんか?
ハンドクリームには大きく分けて、3つのタイプがあります。
ビタミン系、保湿系、尿素系の3つです。
どれも保湿成分が含まれる保湿剤ですが、それぞれに特徴があります。
ビタミン系
ビタミンEを配合しているものは、血行を良くする作用があります。
冷え対策としても効果的です。
手足の冷え、あがぎれによるカサカサ、しもやけにもおすすめです。
保湿系
成分としてヒアルロン酸、コラーゲン、セラミド等の成分が配合されています。
代表的な物だとニベアやロクシタンなどが挙げられます。
ニベアやロクシタンは、肌がしっかりコーティングされている感じがありますよね。
かさつきや粉をふくような時には、この保湿系がおすすめです。
尿素系
そして最後に残ったのが、気になる尿素系です。
尿素系のハンドクリームは、角質を柔らかくする働きがあります。
指やひじ、ひざ、かかとなど肌が固くなって、ゴワゴワしているところにこまめに塗ることで、少しやわらかくしてくれます。
ただ難点もあって、切れているところに塗ると少ししみます
すでにあかぎれになっていたり、皮がむけて傷になっているような方にはおすすめはできません。
代表的な商品としてはケラチナミンなどがありますが、ある程度ゴワゴワが取れたらビタミン系に移行して、マッサージ血流改善の効果をねらうと良いかもしれませんね。
また、粉をふくような場所には保湿系、固くなっているところには尿素系、冷えやすい手はビタミン系など適材適所で使い分けるというのも効果的ですね。
重ね塗りする場合は、尿素系、ビタミン系のクリームを塗った上に保湿系クリームを重ね塗りすると更に保湿効果がプラスされます。
まとめ
女性や、お仕事がら水仕事が多かったり、衛生管理で消毒液に触れるような方は、手荒れは切実な悩みの一つです。
手荒れする原因を知り、それを防ぎながら、ハンドクリームを上手に使って、お肌の潤いを保っていきたいですね!
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